ザイオンス効果を狙ったラッピングの営業車両

ラッピングをした営業車両というのは街のいたるところを走行しているのをよく見かけます。何度も同じ会社の営業車両を見かけるとその会社名を自然と覚えてしまったり、なんだか親近感を持ったりすることがあります。こうした効果をザイオンス効果といい、接触機会が増えることで印象に残りやすくなる効果のことをいいます。CMで何度も同じものを流したり、印象の良い売れているタレントや人気俳優を採用したCMを流すのも、会社や商品のイメージアップにつなげたいという意図があるからです。

ラッピングが施された営業車両にはほとんど広告料がかかっていないので、低コストで自社イメージをアップしたり、商品の販促につなげたりする効果が期待できます。会社を覚えてもらうことが商品の売れ行きも大きく左右するため、どんな企業でも手軽に宣伝効果を高めることができるラッピングをした営業者を営業活動の際に走行させるという行為を積極的に行っています。このように、印象を強める効果が期待できるザイオンス効果の高いラッピング車両ですが、デメリットがないわけではありません。ニュースになるほどの不祥事を起こした会社の場合には、その会社の社名やキャラクターが描かれたラッピング車両を待ち中には知らせるだけで、人々の嫌悪感を掻き立てるという悪影響をもたらすことに繋がります。

マーケティング業界ではできるだけポジティブな印象を人々に与えるよう、地道な努力が必要です。